化石の森 クリオベイPetrified Forest Curio Bay

インバカーギルから88km車で約1時間
ダニーデンから180km車で約2時間半
ニュージーランドの南島、南端部のすぐ近くにある美しいビーチです。
クリオ湾には、約1億8000万年前の森が化石化して残っていることで世界的に有名な場所です。
ここではジュラ紀に生育していた植物の化石、つまりジーランディアがゴンドワナ大陸から分裂する前の植物の化石を見ることができるのです。
現在、化石として残っているのは、古代の針葉樹（球果植物）で、
これは現存する植物のカウリやノーフォークマツと関係がある化石で
この化石は、かつて起こった火山性の泥流に飲み込まれて地中に埋まり、
その後徐々に珪酸塩に置き換わったもので、
これが海によって侵食され、長い時間をかけて地上に露出したものです。
潮がひいて現れる化石の森の木々は、幹の模様や、
年輪のような模様をはっきりと見ることができます。

何百万年も前に生きていた木々の化石の上を歩くことができるとても貴重な場所です。

さらにクリオ湾は、わずか2000羽前後のつがいしか現存しない珍しいペンギンである、
キンメペンギン（Megadyptes antipodes 別名キガシラペンギン、グランドペンギン） の
繁殖地としても知られており、夕方には海で1日過ごしたペンギンが巣にかえる姿を見ることができます。
また、沖合いでは、セッパリイルカやミナミセミクジラ (Southern Right Whales) の姿を
みることができ、岩場にはオットセイも生息しています。